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第四十二發
歌手 元千歲
歌曲 幻化微風
何故に陽炎(かげろう)はゆらめいて
黄泉(よみ)へと誘う澪標(みおつくし)か
遙か紺碧(こんぺき)の空と海
すべてをのみ込むあの蒼さよ
還らぬ日の想いを胸に抱く季節(とき)
儚(はかな)き泡沫(あわ)のような運命(さだめ)のものたちも
果てしない輪廻(みち)を彷徨(さまよ)えるのなら
いつもずっとずっと傍(そば)にいてあげる
赤い花弁(はなびら)が落ちる瞬間(とき)
数多(あまた)の生命(いのち)が誕生(うま)れ逝(ゆ)くの
幾千(いくせん)の歳月(としつき)を波が弄(もてあそ)ぶ
麗(うら)らかな陽の中で私も風になる
大空を花が埋め尽くすように
海をもっともっと抱きしめてあげる
やがてきっときっと永遠(とわ)は刹那(せつな)に去って
だけどずっとずっと此処にいてあげる
ただ風が吹いている
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